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映画『スウィート・レイン~死神の精度~』

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2008年、7本目の鑑賞作品です。


【あらすじ】
死神が現れるのは、人が不慮の死を迎える7日前。観察期間の後、「実行」か「見送り」かを判断するのが仕事だ。楽しみは、CDショップで、“ミュージック”を聴く事である。今日の「ターゲット」は、27歳の一恵。家族を亡くし、恋人にも先立たれた薄幸の女性だ。しかし、ひょんなことから音楽プロデューサーが彼女の声に惚れ込み、歌手にならないかとスカウトされる。一恵の将来を期待し、死神は死を「見送り」にする。


監督:筧昌也
キャスト:金城武、小西真奈美、富司純子、光石研、石田卓也、村上淳、奥田恵梨華、吹越満、田中哲司
公開日:2008年3月22日



【感想】( ネタバレ要注意!)
オムニバス映画かと思ったら、3つのお話はちゃんと最後に繋がっていました。死神の千葉は、7日前に現れ、その人と話すことで、死を実行するか、見送るかを判断する。もちろん、相手はそんなことは知らない。

1話目。27歳のOLの藤木一恵のお話。両親は飛行機事故で亡くなり、その後引き取ってくれた叔父さん夫婦も火事で亡くなる。やっと出会った恋人は事故死・・・そんな彼女は、自分が愛する人達はみな死んでしまうと、自暴自棄になってリストカットをしていた。そんなある日、彼女の目の前に現れたストーカー。でも、このストーカーにより、彼女は新たな人生の幕を開けることになります。

2話目。ヤクザの藤田のお話。兄貴分の仇をうとうとしているヤクザの藤田に、見張り番としてつく弟分の阿久津。弟分である若い男は、かつて母親に捨てられ天涯孤独のみ。そんな男に、この兄貴は親身に面倒を見てくれた唯一の人。なんとかこの兄貴分の藤田の敵討ちを止めようとするのだが・・・

3話目のお話。岬の美容室。70歳の老女の美容師は、千葉が死神だと見抜く。そして千葉に、「一生のお願い」と、7歳の男の子達を沢山集めて欲しいと頼みその日、美容室は7歳の男のたちであふれかえる。値段は無料。楽しそうに男の子達の髪を切る老女。その中に一人だけ、髪を切ってもらった後に「いくらですか?」と尋ねる少年がいた・・・

そして3話目で初めてこの3つのストーリーがひとつなのだとわかります。この辺の脚本の素晴らしさに脱帽。そして話の中で千葉が下す「実行」か見送り」かの判断理由も、「なるほどね~」とうなずきます。死神の千葉は雨男。最後に見た青空は、死神の千葉の心を表しているように思えました。

死神=怖いの図式が普通ですが、この死神はとにかくカッコいい!原作者の伊坂幸太郎氏が、映画化を拒み続けてきた中で、主演が金城武であることで全てを了解したというくらいだから、この役はまさに金城武にぴったりだったと思う。そして少々重たいテーマの思えるかの中で、クスクスと笑わせてくれるのも、この死神でその雰囲気を金城武が上手くかもし出していたと思います。個人的には、死神と一緒にいる黒い犬との会話が好きです。犬の台詞が吹き替えではなく、文字になっているのも、映画の雰囲気を損なわずに良かったと思う。



映画鑑賞評価 80点 

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by Firstsnows | 2008-03-22 22:34 | 映画レビュー2008
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