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映画レビュー「ルーム」

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2016年、9本目の鑑賞作品です。
公開日:2016年04月08日
公式サイト:http://gaga.ne.jp/ROOM


監督: レニー・アブラハムソン

キャスト
ママ/ジョイ: ブリー・ラーソン
ジャック: ジェイコブ・トレンブレイ
ばあば/ナンシー: ジョーン・アレン
オールド・ニック: ショーン・ブリジャース
レオ: トム・マッカムス
じいじ/ロバート: ウィリアム・H・メイシー

ストーリー:施錠された狭い部屋に暮らす5歳の男の子ジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)と、母親ジョイ(ブリー・ラーソン)。彼女はオールド・ニック(ショーン・ブリジャース)によって7年間も監禁されており、そこで生まれ育った息子にとっては、小さな部屋こそが世界の全てだった。ある日ジョイは、オールド・ニックとの言い争いをきっかけに、この密室しか知らないジャックに外の世界を教えるため、そして自身の奪われた人生を取り戻すため、部屋からの脱出を決心する。

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これは観る人によって感想も様々な作品かもしれません。私は女性だし、母親でもある。そういった観点からも、被害者の女性が若くして誘拐拉致され、小さな納屋(ルーム)で7年も生活を強いられる屈辱、それが自分の娘に起こったとしたら?考えただけでも末恐ろしい・・・

この作品は、脱出した後をかなりの時間をかけて描いています。奪われた7年間を埋めるはずが、現実は厳しい。両親は離婚をして、母親は新しいパートナ―と暮らしている。父親は娘が産んだ子供を直視できずにいる。そしてはじめこそ同情だが、世間の好奇な目にさらされる。外の世界へ出て、色々吸収し成長していくジャック。 PTSDに苦しむジョイが対照的です。

TV番組のインタビューで容赦ない質問がジョイを傷つける。「何故、赤ちゃんを病院の前においてと頼まなかったのか?」 自分が産んだ子を手放す事など出来ない、ましてやこの状況で赤ちゃんだけが唯一の救いだったのであろうと想像します。愛する子供がいたからこそ、ジョイはここまで頑張れたのでしょう。

ジャックが提案します。「あのルームへ行こう。」と、、、ジャックは言います「もっと広いと思ってた。」と。ジャックにとって、もっと広い世界を見た証でしょう。ただ、ジャックにとって、このルームは決して忌まわし場所ではなく、愛するママと一緒に過ごした大切なルームなのかもしれません。ラストでルームに「バイバイ」と別れを告げるシーンは、過去と別れを告げた瞬間かもしれません。



おすすめ度:★★★☆☆
<個人の気まま勝手な評価なのであしからず>




* 本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
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by Firstsnows | 2016-04-10 21:32 | 映画レビュー2016
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