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映画レビュー『鍵泥棒のメソッド』

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2012年、22本目の鑑賞作品です。


【あらすじ】
35歳にして定職もなく、売れない役者稼業にもほとほと嫌気がさした桜井(堺雅人)は自殺にまで失敗してしまう。その後、出掛けた銭湯で見るからに勝ち組男のコンドウ(香川照之)が彼の目の前でひっくり返り、頭を強打したせいで記憶を失ってしまった。桜井は衝動的に彼の荷物をくすねてコンドウに成り済ましたのだが、実はコンドウの職業は殺し屋で……。



監督:内田けんじ
キャスト:堺雅人 香川照之 広末涼子 荒川良々 森口瑤子
公開日:2012年09月15日
公式サイト:http://kagidoro.com/


【感想】( ネタバレ要注意!)

内田けんじ 監督!好きです。
2008年公開の『アフタースクール』がとても面白かった。
だから本作品も面白くないわけがない!と期待していましたが
内田ワールド炸裂、期待通りでした。
そこに堺雅人、香川照之という最高の役者が加われば鬼に金棒。

前作の「アフタースクール」もそうでしたが、ストーリーの組み立て方、演出、シナリオ、どれをとっても非の打ち所が無い。
良質な大人のコメディといった感じだ。

ストーリは売れない35歳の役者、桜井(堺雅人)が人生に嫌気がさし、自殺を試みるが失敗に終わる。35歳になっても定職がなく、彼女も失い、オンボロアパートで独り暮らし、友達からもお金を借り、アパートの家賃も滞納している、どうしようもない男だ。とりあえず有り金を1000円ちょっとを手にして銭湯に出かける。

一方、殺し屋?のコンドウ(香川照之)は几帳面で、努力家の男だ。シゴト(殺し)の後、車を走らせるが渋滞にはまってしまう。ほんのわずかな返り血を洗い流そうと入った銭湯で、石鹸に足をとられ頭を強打し、病院へ運ばれるが記憶喪失になってしまう。

ふたりの接点はこの銭湯。桜井は銭湯の脱衣所でコンドウの身なり、財布の金をさりげなくチェックしていたのだ。頭を強打し、横たわるコンドウの脱衣所のカギを奪い、自分の脱衣所のカギを交換し、まんまとコンドウの服や金、高級車、コンドウの人生までも手に入れてしまう。ただし、コンドウが殺し屋だとは知らずに・・・

こうして売れない貧乏役者と、殺し屋コンドウのふたりの人生が入れ替わってしまう。だらしない男と几帳面で努力家の男が入れ替わるのだから面白い。

この辺の演技は、そりゃぁ~香川さんの絶妙な仕草や表情が大きな笑いへとつなげていく。凄味のある殺し屋から、記憶を失った売れない役者のギャップを実に見事に演じ分けている。この役者さんは、何を演じさせても香川照之であったことは一度もない。必ず役を演じ、どの役ひとつをとっても同じ事が無い。素晴らしい役者の一人だと私は思う。

堺さんもイイ!役柄としては彼の得意とするところだろう。でも本作品に関しては完全に香川さんに食われてしまった感が否めない。ファンとしては残念。

ストーリーは殺し屋コンドウへの再度の殺人依頼を軸に、コンドウになりきった桜井がどう立ち回るのか。桜井の人生を歩みながら、ひょんなことから出会った女性(広末涼子)との恋や、記憶回復など、桜井とコンドウのふたりの悲劇?いや喜劇は思わぬ方向へと進んでいきます。

最後の最後で知る殺し屋?コンドウの正体とは。
内田ワールドの思わぬ展開とオチが待っている。
これは是非劇場でご覧ください。

最近の作品はエンドロールが終わるまで、THE ENDではない。
この作品も同様、最後まで席を立たないように。
桜井にも恋が芽生える?・・・かも。(笑)


評価 :90点  <個人の気まま勝手な評価なのであしからず。>
わらい度 : ★★★★★
なみだ度 : ☆☆☆☆☆
お勧め度 : ★★★★★

* 本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
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by Firstsnows | 2012-09-19 20:00 | 映画レビュー2012
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