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映画レビュー『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 』

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2012年、8本目の鑑賞作品です。


【あらすじ】
1979年、父の教えである質素倹約を掲げる保守党のマーガレット・サッチャー(メリル・ストリープ)が女性初のイギリス首相となる。“鉄の女”の異名を取るサッチャーは、財政赤字を解決し、フォークランド紛争に勝利し、国民から絶大なる支持を得ていた。しかし、彼女には誰にも見せていない孤独な別の顔があった。



監督:フィリダ・ロイド
キャスト:メリル・ストリープ ジム・ブロードベント
公開日:2012年03月16日
公式サイト:http://ironlady.gaga.ne.jp/

【感想】( ネタバレ要注意!)

これは観る人、年齢層によって様々な感想を持つ作品だと思う。政治にも英国にもサッチャー元首相にも興味のない(知らない)人が見れば、ただただ退屈な作品にしかないのだろうと察します。

私はオンタイムで彼女が首相時代に英国留学を経験し、私の中のサッチャー元首相は、女性でありながら首相を勤め「鉄の女」と称された、偉大な人物、女性であり、晩年痴呆症を患っているという「鉄の女」が、どのように描かれていて、「鉄の女」をメリル・ストリープがどう演じるのか、大変楽しみにしていた作品です。

作品は認知症を患い、第一線から退いたマーガレット・サッチャーが、亡き夫デニスの幻視や幻声とともに過ごし、時には煩わされながら、時折フラッシュバック的に回想する自らの政治家としての人生を描いています。

誰が何と言おうと自分の信念を曲げることなく、自分の道を突き進む姿は「鉄の女」と呼ばれるにふさわしく、昨今我が国のブレブレの政治家たちを見ているだけに、実に気持ちが良く国のトップに立つ者はこうでなくてはと感じずにはいられませんでした。

そんな彼女が認知症を患った今も自分の考えを曲げる事は無く、その姿は相変わらず凛としているのですが、その中で時折現れて会話をする亡き夫デニスとのやり取りを見ていると、いかに彼女の中で夫デニスの存在が大きかったのかがわかります。それだけに終盤、夫デニスを追い求める姿に、「鉄の女」と称されたサッチャー女史も、実は普通のおばあちゃんなんだと思うと、熱いものがこみあげて涙が止まりませんでした。

作品的にはやはりメリル・ストリープの演技が光ります。若い時代は別の役者さんですが、その後のマーガレット・サッチャーを晩年までを演じます。メイクの力もありますが、とにかくサッチャー元首相に姿も話し方も良く似ていたし、イギリス英語も実に見事に披露していました。アカデミー主演女優賞は納得。それだけでも見る価値は十分ありです。( 彼女の様に完璧に役作りが出来る女優さんって、日本ではほとんど見つからない。)

政治家サッチャーの位置づけを作品に期待すると肩透かしを食らいますが、あくまでもマーガレット・サッチャーという一人の女性の生きざまとして観てほしい作品。作品を観終えて、久しぶりに英国へ帰りたくなりました。

評価 :75点  <個人の気まま勝手な評価なのであしからず。>
わらい度 : ☆☆☆☆☆
なみだ度 : ★★☆☆☆
お勧め度 : ★★★☆☆

* 本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
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by Firstsnows | 2012-04-03 22:17 | 映画レビュー2012
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