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映画レビュー『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』

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2012年、5本目の鑑賞作品です。

【あらすじ】
腹部を刺された状態で8分間も歩き続け、東京・日本橋の麒麟(きりん)の像の下で息絶えた男性。一方、容疑者の男は逃亡中に事故に遭い、意識不明の重体となる。日本橋署の加賀恭一郎(阿部寛)は事件を捜査するにつれ、関係者の知られざる一面に近づいていく。被害者はなぜ必死で歩いたのか、はたまた加害者の恋人が彼の無罪を主張する理由とは……。



監督: 土井裕泰
キャスト:阿部寛 新垣結衣 黒木メイサ 溝端淳平 田中麗奈 松坂桃李 菅田将暉 劇団ひとり 竹富聖花 山崎賢人 三浦貴大 山崎努 中井貴一
公開日:2012年01月28日
公式サイト:http://shinzanmono-movie.jp/


【感想】( ネタバレ要注意!)

レビューに入る前にちょっと。
昨今TV局が映画を作る時代。
ドラマから映画へという流れが当たり前。
だから「2時間ドラマでもいいのでは…」という感想は無意味。
そう思うなら初めから観なければいい…と私は思う。


さてストーリーは、ある日胸にナイフの刺さった男性が(青柳武明(中井貴一))日本橋の麒麟の像の下で見つかり生き途絶える。その頃、若い不審な男(八島冬樹(三浦貴大))が警察官の職質を逃れ、現場から逃走中にトラックにはねられ意識不明に陥ってしまう。彼の所持品からは青柳の財布と書類鞄が見つかり、八島はかつて青柳の勤める会社の派遣社員だったが解雇されたことがわかりほぼ犯人であると断定されるが…

果たして青柳を殺したのは八島なのか?青柳武明はなぜ殺されたのか?刺された場所から瀕死の状態で8分もかけて麒麟の翼像まで歩いた理由はなんだったのか?加賀と松宮がその真相に挑む。


これはミステリー作品ではありますが、大きなテーマは父と子の絆。
つまり被害者・青柳武明(中井貴一)と息子・悠人(松坂桃李)の関係。
その上に加賀恭一郎(阿部寛)と父加賀隆正 (山崎努)の父と子の関係も盛り込まれている。

何故麒麟の翼なのか、そこには登場人物たちの様々な思い、メッセージがありました。特に青柳武明(中井貴一)が瀕死の状態でここまで歩いた理由がわかるラストは涙、涙です。

そして加賀が教師の糸川に言った台詞にもあるように、あの時真実を語っていればこの悲劇はなかったのかもしれない。あの事故を隠ぺいしたことは、本当の意味で生徒の為にはならなかっただろうと思う。

でも悠人の後輩・吉永の親はどうだろう。子供を持つ親としては、直接関わった生徒たちの練習と言う名の虐めさえなければ、可愛い息子が障害を持つ事は無かったと思うのではないだろうか。

唯一の救いは、麒麟の像の下、悠人たちが吉永を見舞おうとするラストシーン。息子を送り出す父である青柳武明の幻想に涙を誘われました。

この作品に関しては原作にほぼ忠実で、2時間という枠の中テンポよく展開されるストーリーに飽きることはなく、最後までぐいぐい引き込まれました。ただテンポが速い分、ドラマのように視聴者側の推理する時間が欠けるのはいささか面白味に欠けるという欠点は有りましたが、総合的に楽しめる作品に仕上がっていたと思います。

ストーリー後半、加賀が確信に迫っていくたびに、シネコンのあちこちから鼻をすする音が響いてきます。青柳武明演じる中井貴一さんが最高なのは言うまでもないのですが、息子悠人を演じた松坂桃李くんがイイ!

ちょっと余談になりますが、最近マイブームの役者のひとりが松坂桃李。
あのしなやかな美しい手、長い指、いいわぁ~♡(手フェチ)といことは置いといて(笑)『アントキノイノチ』『僕たちは世界を変えることができない。』等、役柄に合ったしっかりした演技の出来る若手注目株の俳優。
今後「今日、恋をはじめます」「王様とボク」と続く作品も大きな期待です。


なかなか日本橋界隈には縁もなく行くことが無いのですが
映画を観終えて、ちょっと散策に行ってみたくなりましたよ。
カメラ片手に七福神めぐりも悪くない。
春になったら「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~めぐり」してみよう。(笑)

評価 :80点  <個人の気まま勝手な評価なのであしからず。>
わらい度 : ★☆☆☆☆加賀(阿部寛)と松宮(溝端淳平)のやり取りは笑えた。
なみだ度 : ★★★★☆

お勧め度 : ★★★★☆

* 本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
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by Firstsnows | 2012-02-01 08:54 | 映画レビュー2012
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