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映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』

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2011年、54本目の鑑賞作品です。


【あらすじ】
42年勤めた富山地方鉄道を1か月後に定年退職する滝島徹(三浦友和)。運転士の父親が倒れたことからやむなく同じ職業に就いた徹だったが、現在は誇りを持って自身の仕事に務めていた。一方、彼を支えてきた妻・佐和子(余貴美子)は、がん検診で再検査となったことをきっかけに、自分の人生を見つめ直し始める。



監督:: 蔵方政俊
キャスト:三浦友和 余貴美子 小池栄子 中尾明慶 吉行和子
公開日:2011年12月03日
公式サイト:http://www.railways2.jp/


【感想】( ネタバレ要注意!)

映画公開前に、友和さんが出版した本の話題もあってか、この作品に描かれる夫婦愛を期待してなのか、劇場へ足を運んだシニア世代のお客さんで満員御礼の作品でした。

でも正直私は前作の方が好きです。
前作は中井貴一さん主演。49歳のエリート会社員が、ある日その地位も名誉も捨て、故郷に戻り幼い頃にあこがれた運転士になるお話。

今作は三浦友和さん主演で、定年を1か月後に控えたある日、妻が突然介護士の仕事をしたいと言い出し家を出てしまいます。

決して悪い作品ではないのですが、ストーリーの先々が読めて、早い段階でラストもあっさり想像がついてしまいました。勿論、こうした作品はラストが大事というよりは、そこに至るまでの過程が大事なのはわかってはいますが。

そもそも60代の男性は、こんなに頑固なものなのか?自分の気持ちを素直に伝えない、伝えられない、常に妻はこうあるべきと思っている夫。検診で癌がみつかり、結局は陽性だったとしても、夫が聞く耳を持たない人だとわかっていても、何も伝えない妻の気持ちも正直理解ができない。私にはどっちもどっちな夫婦にしかみえず。これは年齢(世代)の問題ではなく、ふたりの性格だったり、夫婦の歴史の問題でしょう。この世代のご夫婦がみな、こんな夫婦だとは思えない。

結局は徹が佐和子に理解を示すことで、めでたしめでたしの幕おろし。離婚届を出してあらためてプロポーズのからくりも、徹も定年延長をしていたというオチも「やっぱりね」という感じ。

映画の作品としての面白さには少々欠けているような気もしますが、それでも徹の定年の日のラストランは、富山の風景と人々の気持ちが交差して涙が出ました。エンドロールに流れるユーミンの主題歌も良かった。

以前夫が定年したらという話をしたことがあり、その時に「ふたりで長い旅に出たい」とか「もう一度ふたりで大学に通って勉強がしてみたい」とか、いろいろな夢を話したことを想い出しました。どんな時も「会話」って大事ですね。映画を観終えて、私は良い夫に巡り合えてで良かった、幸せだと感じた次第です。(スイマセン、手間味噌な話で。)


映画鑑賞評価 75点 


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by Firstsnows | 2011-12-08 21:00 | 映画レビュー2011
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