ブログトップ

Elegance Style

firstsnows.exblog.jp

映画『天国からのエール』

f0114146_21253061.jpg




2011年、38本目の鑑賞作品です。


【あらすじ】
沖縄で小さな弁当屋を営む大城陽(阿部寛)は、弁当を買いにくる高校生たちがバンドの練習をする場所がないことを知り、店のガレージをスタジオに改装する。「あいさつをすること、赤点を取らないこと、人の痛みがわかる人間になること」を条件に、陽は無料でスタジオを貸し出す。高校生たちは陽を“にぃにぃ”と呼び慕い、練習に励むのだが……。- シネマトゥデイ



監督:熊澤誓人
キャスト:阿部寛 ミムラ 桜庭ななみ 矢野聖人 森崎ウィン 野村周平
公開日:2011年10月01日
公式サイト:http://yell-movie.com/


【感想】( ネタバレ要注意!)
実話がベースなベタなお話。予告を観ただけで、一通り想像が出来るし。
正直、観ようかどうしようか観る直前まで迷ったほど。
結果、観て後悔は無しの良い作品でした。

沖縄の本部町という田舎町、大城陽(阿部寛)は家族と小さなお弁当屋さん「あじさい弁当」を営んでいる。

ある日、大城陽は学生たちがバンドの練習場が無いと知る。この町にはカラオケボックスすらない田舎町なのだ。大城陽は自分の店の敷地に手作りのスタジオを作る事にするが、銀行でお金も貸してもらえない、全て自分の手作りの「スタジオ あじさい」を、学生たちに無償で貸し出す。その代り、挨拶はする、学校で赤点は取らない、人の痛みのわかる人間になる、などの人間としての基本を学生たちに諭していく。その中で最初は疎ましく思っていた学生たちも、次第に大城陽に親しみを感じ、「にぃにぃ」と呼ぶようになります。

ここまでは、大城陽と学生たちの絆をうまく描いていきます。

「昔は大人が何かと面倒を見てくれた。でも今の若者にはそれがない」
大城陽(阿部寛)の言葉が印象的です。
東京と言う大都会ならまだしも、沖縄の小さな田舎町で、人と人の結びつきが希薄になりつつある現状を垣間見たような気がしました。

あや達は、バンド名をあじさいの”Hydrangea"から、「Y」を「I」に変えた、Hi-drangea(ハイドランジア)と命名し、プロを目指し練習を積んでいきます。

正直、あや役の桜庭ななみちゃんは歌が上手ではない・・・と言うかヘタ。到底プロを目指すという設定には、いささか問題があるように思えますが、そこをマイナス点としても、今回の彼女の演技は合格点をつけてあげたいほど立派でした。最後のライブシーンの彼女の歌は、私ももらい泣きしたくらいです。2010年公開の「最後の忠臣蔵」で魅せた彼女の演技から、また一歩も二歩も女優として成長した気がします。

さてストーリーは、大城陽(阿部寛)が癌を再発してしまいます。ここでわかるのは、実は3年前に癌の手術を受けていたということ。おそらく大城陽(阿部寛)は、自分の病のこと、残された時間を若者の夢の為(いつしか自分の夢になっていたが)に使おうと思ったのではないでしょうか。

闘病、他界までは実にあっさり描かれています。でも私は、このあっさりが良かった。くどくど病のシーンを描くよりも、本当に伝えたいことに時間を割く方が、視聴者には感動を与えると思うからです。

にぃにぃ亡きあとに立つステージ。先にも述べたように、このシーンでのあや(桜庭ななみ)に胸を打たれます。確実ににぃにぃの想いを受け継いだあやたちの成長が見られました。

自分の資材をなげうっても若者たちの応援を続けた仲宗根陽氏と、それを支えた奥様、ご家族の皆さんに、心から拍手をおくりたい。


映画鑑賞評価 75点 

今日の一言:舞台が北海道だったら、+5点だったな。(北海道ビイキ) 


* 本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
ランキングに参加しております。応援して頂けると励みになります。


       


[PR]
by Firstsnows | 2011-10-11 21:10 | 映画レビュー2011
<< 口福のアップルクランブル 映画『ツレがうつになりまして。』 >>