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映画『春との旅』

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2010年、18本目の鑑賞作品です。


【あらすじ】
北海道、元漁師の忠男(仲代達矢)を世話してきた春(徳永えり)だが、務め先の小学校が廃校となり職を失う。春は東京で職を探すと言い出し、足の不自由な忠男の居候先を探そうと、忠男の兄弟を訪ねる旅に出る。

監督:小林政広
キャスト: 仲代達矢、徳永えり、大滝秀治、菅井きん、小林薫、田中裕子、淡島千景、柄本明、美保純、戸田菜穂、香川照之
公開日:2010年5月22日
公式サイト:http://movie.haru-tabi.com/index.html

【感想】( ネタバレ要注意!)
なぜか?と言うべきか、やっぱりと言うべきか、年齢層の高い方、つまり老人の観客が多かったです。でもこの作品は、仲代さんが演じた忠男世代の方、徳永さん演じた春世代の方、香川さん演じた春の父親世代の方、世代によって感じ方はいろいろあるのだろうと思います。

職を失い、東京に出て仕事を探したいと願う孫娘春を自由にする為、忠男は疎遠の親戚(兄弟)を尋ね「居候」を頼む旅に出ますが、当然のように「NO」の返事を突きつけられます。みんなそれぞれに事情を抱えており、いくら兄弟といえど人の面倒までは見られないというのが本音。
でも、この本音にも多くの事情があり、またそこには愛があります。切なく、悲しい気持ちになります。でも、その中で「やっぱり兄弟っていいな」「家族っていいな」と感じずにはいられませんでした。

東京で仕事を見つけて・・・と思った春が、祖父の忠男に「親戚に身を寄せろ」と言ってしまったことに後悔しながらも、忠男の兄弟を訪ねていく中で、自分も実父に会いに行きたいという気持ちになります。そして、春は今まで溜め込んだ気持ちを父にぶつけます。
父親役の香川さん、春役のえりちゃんのやり取りは、息を呑むものがありました。素晴らしかった。

そしていつしか春は「ずっといっしょ」と忠男と一緒に生きる道を選びます。選ぶというより、一緒にいたいという気持ちに気がつきます。

自分の人生の幕が下りる事を感じていた忠男は、この旅で疎遠になっていた兄弟に別れを告げたかったのも知れない。一人残される孫娘のために、自分が最後にできることを感じていたのかもしれない。最後の蕎麦屋のシーンでは、涙が止まりませんでした。

わがままで頑固なおじいさん役の仲代さんもあっぱれ。
蟹股で歩く姿に、女優根性を感じたえりちゃんもあっぱれ。
脇を固める俳優人の演技にもあっぱれ。
とにかく素晴らしい、映画らしい映画でした。
「邦画って、こんな作品を邦画って呼ぶんだよね」と、あらためて邦画のすばらしさを感じさせてくれた作品でした。

この映画を観終えて、一人暮らす父、義両親を思い、私にできることは何だろう?と真剣に考えさせられました。亡くなった姉を偲び、一人になってしまったことに悲しみもわきました。そして祖父と孫娘の関係の素晴らしさを感じながら、私の父と娘もこんな素敵な関係であってほしいとも・・・

この作品を観ると、きっと何かを感じるはず。
今年一番のおすすめ作品です。



映画鑑賞評価 90点 

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by Firstsnows | 2010-05-22 22:12 | 映画レビュー2010
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