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映画『孤高のメス』

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2010年、23本目の鑑賞作品です。


【あらすじ】
1989年、田舎町の市民病院に赴任した外科医の当麻(堤真一)は、高度な医療器具も無い、体制も悪い病院で、次々と困難なオペに取り組む。ある日病に倒れた市長に、違法となっている肝臓移植手術を施すことになる。

監督: 成島出
キャスト:堤真一、夏川結衣、吉沢悠、中越典子、矢島健一、徳井優、本田大輔、安藤玉恵、成宮寛貴、平田満、松重豊、余貴美子、生瀬勝久、柄本明
公開日:2010年6月5日
公式サイト:http://www.kokouno-mes.com/


【感想】( ネタバレ要注意!)
造りとしては地味な感じもしますが、だからこそ、地域医療、医師不足、たらいまわし、移植・・・医療問題が現実味をまし、感情移入もしやすかったです。

ストーリーは看護婦の浪子が亡くなり、息子の弘平が浪子の日記を読むことから始まり、日記に沿って回想シーンという形で進行していきます。

医療器具もそろわない、スタッフもどこかやる気の無さを感じる田舎の市民病院。医師は大学病院からの応援で、その医師のほとんどがプライドにまみれ、誤診はするは、オペのテクさえないどうしようもない医師たち。

アメリカで移植を学び、技術も一流の外科医が、ある日この田舎町の市民病院へ赴任してくる。「目の前にいる患者を救いたいだけ」の、野望も欲も無い医師の当麻だ。
シングルマザーで看護婦をする浪子、復帰した病院で担当したのがオペ室の器械だし。どこかやる気が無く仕事に自信も誇りも感じることが出来ない毎日だが、当麻の存在によって次第に変わっていく、そしていつしか回りの医療スタッフたちの気持ちも少しずつ動かされていくようになります。

こうした野望も無い、欲も無い、「目の前にいる患者を救いたいだけ」の信念を持つ医師は、周りから見ると「変り者」で、自分のプライドと野望に燃える医師が「普通」というのが、患者側から見れば、なんとも屈折した世界のような気もします。

余談になりますが、私の友人には夫が医師という人がとても多い。
その中でも、こんなエピソードがあります。

まだ子供が幼い頃「ホームドクターが家にいるなんて安心ね」という私たちの言葉に、「この子が熱を出したら救急車を呼ぶわよ。休みばかりを考えて、当直が無くて給料のいい病院ばかりを探しては点々とする医師に、子供の命なんて預けられないでしょう」と・・・

医師である夫にもかかわらず、あっさりと吐き出した友人のこの言葉に、私たちは絶句したものです。医師も色々でしょう。 医療の世界は私には未知の分野ではありますが
せめてもの願いとしては、当麻のような「変り者」の医師が一人でも多く存在してほしいと、そんな気持ちを持ちながら、この作品を最後まで観ていました。

そして淡々と進んでいくストーリーの中で、印象に残っているのは、事故で脳死状態になった息子の思いを、臓器移植という形で決断する母親の余貴美子さんの演技です。悲しみと絶望の中で、あの決断が出来る母親の力って、やっぱり凄いと感じさせられました。

個人的には、当麻と浪子の色恋なしの関係が気持ちよかった。(笑)
ラストも良かったです。
浪子の息子弘平は医師となり、当麻を尋ねるシーンが良かった。
相変わらず、過疎地の小さな病院で院長止まりの当麻。
出世よりも、患者第一の姿勢は相変わらずのよう。
都はるみ全集のテープも健在だったし。(笑)


映画鑑賞評価 85点 

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by Firstsnows | 2010-06-05 23:53 | 映画レビュー2010
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