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映画『星守る犬』

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2011年、25本目の鑑賞作品です。


【あらすじ】
北海道の小さな町で、死後半年を経過したとみられる男性(西田敏行)と、死後ひと月の犬の遺体が見つかる。市役所の福祉課勤務の奥津(玉山鉄二)は、遺棄された車に残されていたリサイクルショップの買い取り証を発見。彼は仕事上仕方なく、50代とおぼしき身元不明の男性と犬がたどったと思われる道をさかのぼる旅に出ることになる。<シネマトゥデイ>



【監督・キャスト】
監督:瀧本智行
キャスト:西田敏行 、玉山鉄二 、川島海荷 、余貴美子 、岸本加世子 、藤竜也 、三浦友和
公開日:2011年06月11日
公式サイト:http://hoshimamoru.com/


【感想】( ネタバレ要注意!)
ママは絶対に泣くと家族に言われ、予告を見る限り泣くだろうと自分でも思っていましたが、うるっと来ても泣くことはなかったです。

ストーリーは、北海道の名寄を舞台に身元不明の中年男性の白骨化した遺体が見つかるところから始まります。そしてその横には、死んだばかりと思われる秋田犬が1匹寄り添うようにして見つかります。福祉課勤務の奥津(玉山鉄二)は、遺体があった現場から数枚のレシートを発見し、それを頼りに東京から北海道まで、中年男性の足取りをたどる旅に出るのです。

最初に奥津が訪れるのは東京。住所と名前から訪れたその場所は出版社。記された名前は創業者の名前でした。ここで奥津は、旭川出身だという少女有希(川島海荷)とふとしたことで出会い、一緒に北海道までの旅をはじめることになります。

次に訪れるのが、さびれた旅館。女将(余貴美子)の話によれば、抽選で当たった2枚の宿泊券を持ちやって来た男性(西田敏行)と秋田犬が宿泊したという。

こうして奥津と有希は、男性の足取りをたどる旅を、回想シーンを織り交ぜ、時にほろっと、時に笑いに包まれながら話が展開していきます。

次に訪れるのが、いわきのコンビニ。借金の保証人になり、まさに店を失なおうとしていたコンビニ店長(中村獅童) ここでは、事情がありそうな少年にかかわり、結局全財産を盗まれてしまうというアクシデントに遭遇してしまいます。余談ですが、このいわきでのシーンは、美し良い海岸線と海・・・震災の前の姿が切なく心に響くものがありました。

次に訪れるのが、今にもつぶれてしまいそうなリサイクルショップ。ハッピーが病に倒れ、その治療費をねん出してくれるのがこの店の主人(温水洋一)。ほぼガラクタと思われる品を高額で引き取ってくれるなんて、いいご主人です。(笑)

最後は北海道のとある町のカフェ。やっとの思いで支払うコーヒー代・・・このころには、お金も車のガソリンも底をついているのです。カフェのオーナー(三浦友和)にハッピーを託し、自分一人で去ろうとする男性に、ハッピーはどこまでもけな気に男性を追い求めます。ここもひとつの泣き所です。

この物語は犬と人間の物語だけではなく、人と人の繋がりや成長も描かれていました。当初見ず知らずの若い女の子、有希(川島海荷)を連れての旅?必要ないでしょう?と思っていましたが、有希役の海荷ちゃんが実にうまく成長をしていく姿を見せてくれるのです。このストーリーには欠かせない存在でした。

また、そんな有希の姿をみながら、確実に奥津も心を開いていくように見えました。そして男性が関わってきた人々との繋がりは、このストーリーで大変大事な意味を持っていたと思います。

娘が大きくなるにつれ、家族との時間を持つこともなく、すべてを妻に依存していた夫。気が付けばこのご時世で、リストラ。挙句の果てに妻から離婚届けを叩きつけられてすべてを失ってしまう男性。残ったのは、娘が幼いころに拾ってきた秋田犬、ハッピーだけでした。男性が辿った足跡を見れば、悪い人ではないことがわかります。ただ、この時代に生まれた男性は、仕事が優先、家族は後回し。どこか不器用なのだと思います。

男性は途中、別れた奥さんや娘さんの住む東北にも立ち寄るのですが、とうとう最後まで声をかけることはありませんでした。そして男性は死が迫ってきた瞬間に取った行動が、自分の身元が分からないように、免許書を燃やし、ナンバープレートを外し、車体番号まで削り取るという徹底ぶり。これが男性の最後の最後の家族への償いだったのでしょうか・・・切ないです。

ハッピーはお父さんの死後も、あのキャンプ場のごみ箱から残飯を拾って生きていたようですが、キャンプ場に来ていた家族に「野犬だ!」と薪を投げられて傷を負って死んでいくハッピーは可愛そうでした。例えばあれが犬好きの家族ならきっと「なんでこんなん所に秋田犬が?」と様子を見て保護したと思う。(心の中で「動物愛護協会に訴えるぞ!」と叫んだ私。)でも、あれもハッピーの運命だったのかもしれない。ハッピーもお父さんの傍が良かったに違いない。だからこそ、ハッピーが瀕死の状態で、死んだお父さんのいる車まで戻るのでしょう。この辺が一番涙を誘うシーンだったように思います。

私が感動したもうひとつのシーン。結局無縁仏となってしまった男性の遺骨を、骨壺に入らない分を奥津(玉山鉄二)が持ち帰り、ハッピーのお墓に一緒に埋めるシーン。ラストでお父さんとハッピーが車の上で仲良く寄り添うシーン(チラシの写真)に繋がってとても良かったです。


映画鑑賞評価 75点 

今日の一言:川島海荷ちゃん、上手いなぁ。 

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by Firstsnows | 2011-06-15 21:01 | 映画レビュー2011
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