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映画『スープ・オペラ』

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2010年、41本目の鑑賞作品です。


【あらすじ】
独身で35歳のルイ(坂井真紀)は、女手一つで育ててくれた叔母のトバちゃん(加賀まりこ)が結婚するために家を出て、一人ぼっちになってしまう。ある日、怪しげな初老の画家トニー(藤竜也)、笑顔を絶やさない雑誌編集者見習い、康介(西島隆弘)がルイのもとを訪れ、そのまま3人の共同生活が始まるのだが……。<シネマトゥデイ>



監督: : 瀧本智行
キャスト:坂井真紀、西島隆弘、加賀まりこ、藤竜也、平泉成、萩原聖人、鈴木砂羽、田山涼成、菅原大吉、嶋田久作、草村礼子、余貴美子、塩見三省
公開日:2010年10月02日
公式サイト:http://www.soup-opera.jp/

【感想】( ネタバレ要注意!)
阿川佐和子の同名小説の映画化。
癒しとグルメとファンタジー、まさしく私の大好きなパターン。

癒し系映画=美味しいご飯。
この作品もまたシンプルだけど、美味しそうなスープが出てきます。トバちゃんが嫁いで、ルイに残ったものは、古びた家と美味しいスープの作り方。

お肉屋さんで貰ってきた鶏ガラと野菜をコトコト煮込むだけ。美味しくて、栄養満点だけど、お金は掛かってない、でも最高に美味しいスープ。これがトバちゃん直伝のスープ。
これさえあれば、何とか生きていけるとルイは思っている。

そんなルイのもとへ、得体のしれない画家や将来の夢は編集長という若い男性が現れ、ひょんなことから同居がはじまる。
まったくありえない!という突込みはさておき、この奇妙な同居こそがルイに少しずつ変化をもたらしていく。

この何気ない日常にコミカルな要素とファンタジーな要素とを織り交ぜ、ゆる~く物語が進んでいきます。古びた遊園地、そこにある壊れたメリーゴーランド。そこに奏でる音楽隊。何も踏み出せないまま時が過ぎていくルイの人生が、少しずつ変化するたびに要所要所で姿を現していく。ラストシーンには美しい遊園地とメリーゴーランドの前で、ルイにかかわる人々がみんなで手をつなぎ踊る。「これさえあれば、何とか生きていける」と思っていたスープが、この後は一味も二味も違ったことだろう。

毎回出てくるスープは、映画食堂かたつむりの「ジュテームスープ」とは全く違ったシンプルなスープだけど、加賀さんが、器にご飯を盛ってスープをかけて食べるシーン、本当に美味しそうでした。この映画の料理担当は、六本木「ラ ファランドール」のオーナーシェフの稲元さんが担当したそう。

美味しいものだけではなくて、ストーリーのゆる~い感じが良かったです。特にエジプトのバスのお話。停留所なんてどこにもない、どこでも乗り降りできる。それがエジプトのバス。どこかこの作品とリンクしているような気がしました。最後までルイとトニーさんが、本当の親子なのかわからないところも良かった・・・けど、康介のその後だけが気になってしまう。


映画鑑賞評価 70点 

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by Firstsnows | 2010-10-06 21:23 | 映画レビュー2010
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